問題社員とのトラブルと弁護士
会社経営において経営者が頭を悩ませる問題に、社員との法的トラブルがあります。
社員とのトラブルには様々な要因があります。社内・社外での問題行動や不正などを行う、いわゆる「問題社員」の行動、また会社側が法的な義務を理解していないことが原因となることも多いようです。
問題社員については、問題行動そのものによる会社の不利益の他、減給や降格、あるいは解雇等の懲戒の是非について争いが発生することもあります。また、社員が引き起こした損害について、損害賠償を請求する際にも紛争は起こりやすくなります。
最近、「内部統制」という言葉をよく聞くようになりました。広い意味を持つ言葉ですが、社内の業務が適正に行われるシステムを構築・運用することを指します。
まず、会社が法令違反を指摘されない体制を整えること。そして社員の不正を未然に防ぎ、不正等があった場合にも適正な手続きで懲戒等が行われ、また再発を防止することができる仕組みを作ることが大切です。
法律の専門家である弁護士は、社員とトラブルが起こった際に、法的な主張をするための手助けすることも然ることながら、法的な観点から、社員との争いを未然に防ぐことのできる体制作りの助言を行うことも重要な役割といえます。